カエルの楽園 (新潮文庫)

■これ以上ないくらいに読みやすくシンプルな文章
この小説がどういう小説なのかは、上記のamazonのレビューを見てもらえばすぐに分かるように、日本の状況をカエルに置き換えたという小説です。

政治的な内容が含まれていることもあり賛否両論の意見が展開されていますが、これ以上ないくらいに読みやすくてシンプルな文章表現であることに、読みながら終始ある種の感動を覚えました。

ここまでシンプルにそぎ落とした文章にしても、物語的な盛り上がりや、読者として考えさせられる場面も多く、きちんと文学作品として完成度が高いのです。

2017年の現在、変に文学的な凝った表現など行わず、限りなくシンプルにしていった方がより表現としての質は上がるのかもしれない、などと考えさせられました。

夏目漱石の文章表現も物凄く読みやすいですし。