■コンサルタントの世界がわかる本

コンサルタントというと、何となく憧れの仕事ですね。

ですが、その正体はサラリーマン経験のある僕でもよく分かりません。
というのも、会社で頼んだことも、それらしい仕事をしたこともないからです。

実際に内情を知っているのは、ごく一部の方だけではないでしょうか。

それなのに、肩書に入っている人とかけっこう多いですよね。
実際のところ、名刺にコンサルタントと入れればそれだけでもうコンサルタントならしいです。

・具体的にどんな仕事をしているの?
・どんなお客さんが依頼してくるの?
・なぜ仕事として成り立つの?歴史や将来的な展望は?

本のタイトルから、こんな僕の疑問に答えてくれる本かと思ったのですが、本のスタートはコンサルタントのタイプから始まって、僕が期待ていたような、「そもそもコンサルタントとはなぜ成り立つのか?」みたいな話は書かれておりませんでした。

タイトルから想像する中身のスタート地点が違いますね、この本。


■コンサルタントは激務、らしい

そもそもコンサルタントとは、という話は書かれていませんが、本書では船井総研に務めている著者による、コンサルタントの実際の業務についての話が書かれております。

本の中でとにかく繰り返し出てくるのが、「休みがない」「労働時間が長い」とのこと。

本物のコンサルタントは基本的に休みがない。仕事を始めて最初の頃に上司に言われた言葉がこれ。「月月火水木金土日日」という昔の歌謡曲があるが、コンサルタントの仕事はそのくらい厳しいものだということを言いたかったのだろう。

こんな感じで、コンサルタントは激務だということがこれでもかといたるところに書かれている。

あまりにも繰り返し書かれているので、読み終わって感じる印象のほとんどは、コンサルタントって何だか休みがとれなくて大変そうな仕事だな、という感じです。

最後には、大変だけど楽しい仕事だ、とまとめられているが、苦しさはよく分かったが、どう楽しのかがほとんど本書から伝わってこないのが残念です。

コンサルタントに夢を抱いて本書を手に取る方は、コンサルタントの大変な部分をよく学ぶことができる本です。


コンサルタントの「お仕事」と「正体」がよ〜くわかる本第2版 [ 岩崎剛幸 ]
コンサルタントの「お仕事」と「正体」がよ〜くわかる本第2版 [ 岩崎剛幸 ]
保存